W400の特徴

女性ライダーからの支持が厚いカワサキW400

カワサキWは2006年3月に登場をした車種で、以前より存在していたW650の排気量を小さくしたモデルでした。
W650に乗るためには大型自動二輪を取得しなくてはいけませんが、W400とすることで中型免許(普通二輪免許)で乗車をすることができます。
W650と比較をすると、外観はほとんど変化がなく、排気量だけが異なるので一般公道を走行するにはむしろ税金面でこちらの方がお得と言えるでしょう。

あえて違うところを言えば若干シート高が低めになっているところで、W650が800mmであるのに対してW400は765mmとなっています。
車高が低いことで脚付きがよくなるため、女性ライダーから高い支持があるというのも大きな特徴と言えます。

もともとカワサキのバイクはどうしても暴走族全盛期の頃に大流行をしたというイメージがあるのでHondaやスズキ、YAMAHAに比べて女性からは敬遠されがちでした。
一方でW400はクラシックなデザインということもあり、そうした印象を気にすることもありません。

ただし、そんなW400は2009年に惜しまれつつ国内での生産が終了しています。
終了の原因は排ガス規制が急激に厳しくなったということで、これにより同じく人気車種や歴史の長かった車種が一気に国内市場から消えました。

不人気で生産中止となってモデルであればファンからの復刻要望により再び生産されるようになる可能性がありますが、排ガス規制という日本国内独特の問題であることから、本格的な復活はおそらく難しいのではないか、というのが一般からの意見です。

ですので購入をする場合は中古市場で探すことになりますが、そちらでは現在もかなり高額で取引をされています。

使用感・ユーザーレビュー

2006年に販売されていたW400のスペックを簡単に説明すると、エンジンには空冷4ストローク並列2気筒SOHC4バルブが搭載されています。
燃料供給にキャブレターを使用しているというあたりもクラシックで、最新のインジェクション式のバイクと比べてかなり燃費性能が衰えます。

しかしもともとW400はレトロなルックスとシンプルな構造が人気の車体であったことから、むしろそうした旧式のクラシックバイクのような雰囲気を好むユーザーが多い印象です。
女性ライダーから人気が高いのもそうしたレトロな雰囲気が関係しており、デザイン性の高さは今も人気の理由になっています。

中古で購入するときの注意

W400は生産されていた時期に新車で購入をすると約65万円の価格となっていました。
現在は中古バイクとしてだけ購入となるのですが、取引価格は35~65万円台と中古バイクとしてはかなり高い金額になっています。

下手をしたら新車時よりも生産が中止されてから価格が上昇することもあるのがバイク市場ですので、今後レトロバイクがブームになったときには更に価格が高くなる可能性があるでしょう。