LESSON1:正しい乗車姿勢を学ぼう!

乗車姿勢をよくして安全対策を

バイクの免許を取得するためほとんどの人がまず教習所に通うことと思いますが、その時にまず最初に習うのは乗車姿勢です。

バイクは自動車と異なりその車種によって乗ったときの感覚がかなり異なってきますが、基本的な乗車姿勢は共通しています。

バイクの基本的な乗車姿勢のチェックポイントは7つあり、それぞれ「視線」「肩」「肘」「手」「腰」「膝」「足」となっています。

乗り慣れた人になるほどそうした基本を忘れがちになりますので、慣れてきたなと感じたときこそしっかりと自分の乗車姿勢を見直すようにしてみてください。

正しい乗車姿勢は長く運転をしたときに疲れにくくなり、また視野が広くなることから安全面でも高い効果があります。

力を抜いて無理のない姿勢で

オートバイに乗り慣れていない人によく見られるのが、肩に力が入った姿勢での運転です。

肩や肘を突っ張って前傾姿勢で乗るというような感じですが、これは自転車など自分で力を入れて運転をするならともかくバイクでやっても全く意味がありません。

むしろそうした前傾姿勢は腰や肩に負担をかけて疲れやすくしてしまうばかりでなく、視点が低めになるので周囲の危険を察知することができにくくなります。

バイクのシートに座ったらまずは肩から力を抜いて、肘をつっぱらずに自然に曲げる感じでハンドルに添えていきます。

肘がはった状態でハンドルを握るとアクセルやハンドブレーキ、クラッチレバーを操作するときに手首に負担がかかってしまいます。

ハンドルを握ったときの理想的な角度はだいたい手首と手の付け根の部分が120°になった状態とされています。

握る手もあまり必要以上に力を入れず、操作をするときに無理なく素早く動かせるようにしていきます。

オートバイのシートのうち、ネイキッドタイプやレーサータイプのものは自然に腰の位置が落ち着くようなカーブがとられています。

ですがスクータータイプのシートはフラットな構造になっているので、人によっては浅く腰掛けたり深く腰を伸ばしたりすることがよくあります。

ですがきちんと中央に腰が入っていないとバイク走行中のバランスが崩れやすく、また腰に負担がかかりやすくなります。

無理なく運転できるように、バイクの中心に腰が来るように腰掛けましょう。

膝を開いてバイクに乗らない

もう一つよくない乗り方の代表として挙げられるのが、乗った時に左右の膝がパカっと開いてしまっている状態です。

いわゆる「ヤンキー乗り」ですが、バイクにまたがったときにはタイプにかかわらず車体以上に膝が出ないようにするのが正しい乗り方です。

一般的なオートバイでは膝を開いているとフットブレーキやギアペダルが踏みにくくなるので閉じている人が多いですが、やはりスクータータイプになると大きく膝を開いて乗ってしまっている人が見られてきます。

膝を開いてバイクに乗るとバランスが取りづらいだけでなく、道路上の障害物に足をぶつけやすくなり周囲にも危険を及ぼしてしまうこともあります。

正しい乗車姿勢は自分の身だけでなく周囲の人の安全にも関係してきますので、おかしなクセをつけず正しい姿勢で乗るように常に心がけていきましょう。