ヤマハマグザムの特徴
ヤマハマグザムの特徴
ヤマハのストリートクルーザーの中でも、特にライダーの間で評価が高かったのが「マグザム(MAXAM)」です。
ビッグスクーターが流行りだしたのは2000年代前半のことですが、ヤマハからはその一環としてスポーティなイメージの「マジェスティYP250」とマグザム(CP250)が発売されました。
マグザムが市場に登場したのは2005年4月のことですが、この時期がちょうど高速道路での2人乗りが解禁されたことと重なり、タンデム性のあるマグザムの人気は一気に上昇することになります。
2015年に生誕10周年記念カラーとして「シルキーホワイト」が加えられ、2017年9月1日には惜しまれつつも生産終了となりました。
マグザムは乗っている時のポジションが路面に非常に近い(シート高655mm)のが特徴で、安定性の点から言えばずば抜けたメリットを有しています。
車体の安定性を確保するために、トランクの容量は最小限となっていますが、それを補って余りある長所があるのがマグザムだと言っていいでしょう。
コーナリングも非常に安定しているのですが、かなり寝かせないと曲がりにくいのがマグザムの特徴です。
シート下のトランクには、ヘルメット一個とスマホ程度の物しか入れることができません。
リアトランクもヘルメット一個分の容量ですから、日帰りかせいぜい一泊の旅行を想定して作られていることがわかります。
「ベストタンデム・アーバンクルーザー」をコンセプトにしているマグザムの中古は現在でも比較的たやすく入手することができます。
価格の方は18万円前後から50万円程度が相場となっています。
ヤマハマグザムのスペック
排気量は249ccで、エンジンは水冷4ストローク4バルブDOHC単気筒、最高出力14kW(19PS)/6,500rpm、最大トルク22N・m(2.2kgf・m)/5,000rpmです。
特別にパワフルというわけではありませんが、クラシックで優雅な車体に魅力を感じるライダーは少なくありません。
燃料タンク容量は14.0リットル、航続可能距離は約518km、舗装平坦路燃費は31.0 km/L ( 60 km/h走行時) となっています。
2017年モデルのカラーは「ダークグレーメタリック」と「ベリーダークオレンジメタリック」、いずれもステータス感の高い色合いです。
マフラーやエンジン、ハンドル、外装などといったマグザムのカスタムパーツはまだまだ市販されています。
中古クルーザーの購入を検討しているのであれば、走行距離が少なめの一台を選べば何年も走りを楽しむことができます。
車体重量は201kgですから、重いバイクに慣れている人におすすめです。