スクーターに搭載されたアイドリングストップ機能

アイドリングストップ機能が搭載されたモデル

アイドリングストップ機能というのは、四輪車やスクーターに搭載されていることがありますが、この機能を持つバイクというのはありません。
アイドリングストップ機能を搭載した四輪車が発売されたのは1971〜1974年のことです。

4代目クラウンにこの機能がオプションとして搭載されて以降、1999年には初めて二輪車にアイドリングストップ機能を搭載したモデル「ジョルノ クレア デラックス(ホンダ)」が誕生しました。
アイドリングストップ機能が搭載されているスクーターとしては、ホンダのPCX、PCXハイブリッド、リード125、ディオ110などがあります。

この中でも特に人気の高いリード125は、通勤で毎日バイクに乗る人には最適のモデルです。
総排気量124cc、メーカー希望小売価格は31万5,700円(ツートンカラーは3,300円増し)のリード125が最初に登場したのは1982年のことですが、それ以来、根強い人気を獲得しています。

ヤマハの125cc スクーター「LEXi(レキシィ)」もアイドリングストップを搭載していますが、こちらは日本国内向けではなくてインドネシアのスクーター市場を対象にしています。
インドネシアのプレミアムクラスのエントリーモデルである「LEXi(レキシィ)」にはスマートキーとサブタンク付リアサスペンションの装備された「LEXi-S」もあります。

アイドリングストップ機能のメリット

アイドリングストップ機能が搭載されていると、信号待ちなどで停車してもほんの数秒でエンジンが自動的に停止します。
再始動させるためには、スロットルレバーを回せば瞬時に動き出しますが、「キュルキュル」という音もせず、静かに滑らかに走り出すので、何となく安心感があります。

アイドリングストップというのは、停止しているときに無駄なガソリン消費を減らして燃費を向上させることにあります。
スクーターの中には、状況によってはアイドリングストップ機能が作動しないような自己防御機能が搭載されているものもあります。
これなら低燃費・静粛というメリットも最大限に享受することができます。

アイドリングストップ機能のデメリット

アイドリングストップ機能には、メリットだけではなくてデメリットもありますので、その点を踏まえた上で購入するかどうか決めることをおすすめします。
特に、停止しようとしたのに後続車が来て、やむを得ず走り続けたような場合にはノッキングが生じる危険性があります。
長い目で見ると、エンジンの寿命を縮ませることにもなりかねないので、アイドリングストップ機能が搭載されているからといって手放しで喜べない一面もあります。