Z125PROの特徴

小型でありながら高い走行性を持つZ125PRO

カワサキZ125PROは、RSに続くスーパーネイキッドタイプのスポーツバイクです。
日本の道路交通法では125cc以下は小型バイクとして位置づけられ維持費も安いことから日常乗りのバイクとして多く使用されています。

カワサキの「Z」シリーズといえば1970年代にデビューし、そこから一躍日本のオートバイメーカーを世界的にした代表車種の一つです。
初代モデルとなるZ1が発売されたのは1972年のことでしたが、それ以降日本だけでなく欧州でも販売をされ大ヒット商品となりました。
1970年代後半までにいくつかのヒット車種を作り、現在までZシリーズとして時代のニーズにあった車種を常に提供してくれています。

125ccの排気量はいわゆる「ミニバイク」と言われる分野であり、車体の大きさもかなり小さく、小回りや機動性を重視したモデルが多くあります。
このZ125PROが登場した背景には、HondaのGROMという車種の発売がありました。

分類としてはストリートファイターとミニモタードの間くらいの微妙なデザインとなっているのが特徴で、オンロードよりながらもオフロードでも十分走行ができるという機動力が備わっています。
Z125PROの前にはKSRという車種もありましたが、そちらよりもアンダーカウルをつけたことでストリートファイター寄りの車体になったとのことです。
全体的に非常にサイズが小さいので、成人男性が乗車をすると体の大きさとバイクの大きさがあまり変わらないような印象にもなります。

ストリートファイターといえば、ドゥカティのストリートファイターSやトライアンフのストリートトリプルといった大型でパワーのあるものが主流です。
同じ「Z」シリーズでもカワサキZ1000という海外メーカーにもひけをとらないパワーの車種があります。

そのZ1000のイメージが強いせいか、Z125を見てもあまり「Z」という印象が感じられないということもあります。
ですが乗車をしてみれば力強い走行性と操作性から、間違いなくZの系譜であることがわかるでしょう。

各パーツごとの特徴

Z125PROに使用されているパーツとしては、まず4速MTを採用しており10馬力と大排気量のものに比べるとかなり非力です。
しかし逆にシフトが少ないからこその自由なシフトチェンジを体感することができる車体で、バイクの操作を楽しむための車体と言えます。

カラーはブラックとレッドの二色で展開しており、前後12インチホイールと横置きシリンダーの空冷エンジンを搭載しました。
シャープなフォルムでありながら、大排気量の「Z」を小型にデフォルメするという遊び心もあります。

スーパースポーツやモタードに興味はあるけど大型バイクはちょっと、という人も楽しんで乗れるでしょう。
フレーム部分はKSRとは全く異なる独自の設計となっており、オンロードに適した軽量化に特化をしていることがわかります。