1400GTR

カワサキのスーパースポーツの代表モデル

「1400GTR」はカワサキが「クロスコンチネンタルスーパースポーツ」というコンセプトのもとに開発をしたモデルです。

初代モデルが販売されたのは2007年ですが、現在においても新車・中古車として多くの車種が出回っています。

コンセプトの具体的な内容としては、荷物を積み込んだ状態でも快適に高速移動をすることができるということで、まさに「大陸横断ツアラー」という名称にふさわしい性能を備えています。

バイクの車種ジャンルとしては「スーパースポーツ」とされており、走行性能の高さをまず第一としながらも、長距離の移動にも適した快適な乗用性能を備えています。

排気量の非常に大きなバイクではあるのですが、見た目としては全体的にコンパクトにまとまっている雰囲気もあり、デザイン性もかなり高いことから、ロングツーリングを好む人達に愛好家が多いのです。

日本市場においても人気がある車種ですが、主なターゲットとしているのは欧州エリアで、BMWによって世界的に流行した4Wの直4系ツアラーの代表としての性能を備えています。

実際に初代モデルはBMWのK1200GTを意識した構造をしており、細部へのこだわりもかなり強く感じられるでしょう。

電子化されたデバイスコントロールにより安全性も増加

「1400GTR」は2010年にマイナーチェンジをしていますが、このときに導入されたのが電子化によるセーフティコントロールです。

後輪のスリップ率を計算してエンジン出力を制御するというトラクションコントロールを使用していることにより、これが走行性を大幅に安定的にしてくれています。

このトラクションコントロールは現在ではメガスポーツやツアラーでは多くの車種で導入されていますが、「1400GTR」においてはスーパースポーツに導入しているというところが特徴です。

トラクションコントロールを電子化したことにより、山道や悪路を走行する時に自動的にエンジンを安定的に回転させてくれるようになったので、公道だけでなくオフロードでもその性能を大きく発揮します。

またトラクションコントロールを積載したことにより、ツーリングで多くの荷物を積み込んだときに、自動的にそこから最適なエンジン回転を導き出してくれるようになりました。

普段の移動とツーリングの荷物を積んだ状態では重心のとり方が変化をしてきますので、それを自動的に制御してくれるというのは大変ありがたいシステムです。

逆にそうしたトラクションコントロールがあると感覚が狂ってしまうという上級ライダーさんは、手動によりシステムをオフにするということもできます。
乗る人に合わせてくれる便利なシステムと言えるでしょう。