LESSON5:スムーズな8の字走行

かっこ良く8の字走行を決めるには

バイクの運転がうまい人になると、路上に置いてある障害物をスイスイと避けて走ることができます。

教習所でも三角コーンなどを一定の感覚で置いてそれを左右に避けながら走行をするという実技教習を行いますが、最初はかなり遠くに離したコーンであってもなかなかうまく走行することができず何度も倒してしまったりします。

初心者にありがちな失敗として、左右に障害物を避けるときにハンドルだけで操作をしてしまうということがあります。

一般道での走行でもそうなのですが、左右に曲がる場合にハンドル操作だけに頼ってしまうと方向は変えることができても車体のバランスが崩れてしまうのできれいな左折・右折をすることができなかったりします。

バイク走行で大切なのは腕だけでなく全身を使ってバランスをとるようにするということです。

慣れないうちはバイクを傾けたときに一緒に体が斜めになるのが怖くてつい車体に乗った体をカーブと反対方向にそらしたくなってしまうのですが、そうした車体の中心から体の重心がずれる乗り方はますますバランスを崩す要因になってしまい、場合によってはそのまま転倒をしてしまうこともあります。

自然な操作の中に左右の傾きを入れる

ハンドルがあるのでつい惑わされがちですが、バイクの運転の基本はスノーボードやスケートボードの走行によく似ています。

ボードに乗っている人は車輪の方向を変えるようなハンドルを持っていないのに、体の重心を移動させることで左右に進路を変更させることができます。

もしどうしても8の字走行が苦手でしょうがないと思ったら、まずはちょっと気分転換のつもりでスケードボードやスノーボードに挑戦してみるのがよいかもしれません。

体のバランスだけで方向を変更できるという感覚が身についてくるとバイクの運転もかなり楽になります。

フットブレーキの使い方がキモ

8の字走行でもう一つポイントになるのがフットブレーキの使い方です。

曲がる前には減速をすることになりますが、このときに主役となるのがフットブレーキです。

Uターンのような急激なカーブをする場合などにはまずハンドブレーキを多めに使って速度を落としながら侵入をし、体を傾けているときには今度はフットブレーキを踏み込むようにしていきます。

カーブの後半からはその後の進路に体を向けて加速をしていくことになるのですが、このときスロットを回して早くカーブを抜けることができるようにするのがポイントです。