重いバイクのメリット・デメリット
バイクの重量について
バイクを選ぶ際には、デザインや価格メーカーなどの他に、重量についても考慮することが大切です。
バイクというのはもちろん軽ければ軽いほど取り回しが楽なわけですが、単純に「軽ければいい」というわけでもありません。
排気量によってもバイクの重量は変わってきて、排気量が大きくなればなるほどバイクも重くなってきます。
一般的に250ccのバイクの場合の重量は、例えばKAWASAKI NINJA 250(2気筒)で166kg、Ninja ZX-25R SE(4気筒)で184kgとなっています。
これに対して600〜650ccクラスとなると、HONDAのCBR600RRが194kg、CB650Rが201kgですから、200kg前後が目安ということになります。
1000ccクラスでも重量はそれほど600〜650ccと変わりなく、YAMAHAのYZF-R1Mは202kg、MT-10SPはこれよりもやや重く212kgです。
排気量が大きいバイクは実力もそれだけ増え、車体を大きくして安定性を図るため、結果として重量が増すことになります。
重いバイクのメリットとデメリット
重いバイクは扱うのが大変とはいえ、一方でメリットがあることも否めません。
長距離ツーリングが好きなライダーにとって、高速道路を走行中に横風に悩まされることは決して稀ではありません。
この点、バイクが重ければ横風が強くても安定感があるので、ストレスを感じることなくツーリングを続けることができます。
乗り心地の点から言っても、重いバイクのほうが楽で長距離ツーリングにはおすすめです。
一方、重いバイクのデメリットとしては取り回しが大変なことが挙げられます。
特に女性ライダーの場合、駐車するときや共有するときなどバイクが重いと扱いが大変です。
ですから、腕力に自信のない女性ライダーは重いバイクはできるだけ避けた方が無難でしょう。
特に登り坂道でバイクを押さなければならないときなどは、重いバイクを選んでしまうと後悔することにもなりかねません。
重いバイクを扱うにはライディングにも留意する必要がある
重いバイクの場合、軽いバイクのように機敏な走りができないので、カーブの多い道路などでは早めに減速しなければならないなどライディングにもそれなりのコツが必要になってきます。
こういったコツは何度も走っているうちに自然に身に付いていくものとはいえ、経験が浅いライダーにはストレスになるかもしれません。
自分のバイク歴や体力に合わせて、ぴったりのバイクを選ぶことが何よりも大切です。
また、同じ重量のバイクでも扱いやすい車種と扱いにくい車種とがあります。
シートの厚みや広さ、足つきがどれくらいかなども考慮したい点となっています。