YZF-R3の特徴

YAMAHA独自開発のYZF-R3

YAMAHA YZF-3は、2015年4月に発売されたミドルクラスのバイクです。
発売されてからまだ年数は浅いものの、当時より非常に人気の高い車種で売上台数も順調に推移しています。

YAMAHAが独自に開発をしたモデルとしてはかなり久しぶりで、1980年代には頻繁にニューモデルが登場していたものの、その後の厳格な排ガス規制や暴走族などの社会問題でバイク全体の印象が悪化したことからしばらく国内市場は停滞していました。
そこで新たに登場したYZF-R3は日本で最も人気のあるミドルクラスの320ccロードスポーツモデルで、海外でも東南アジアや南米向けを意識した仕様となっています。

コンセプトになっているのは「毎日乗れるスーパーバイク」で、レーシングレプリカのようなスタイルを持ちつつも普段遣いしやすいというところに特徴があります。
この「スーパーバイク」というジャンルは、YAMAHAによると自動車におけるスーパーカーと同じ意味のことで、レースに使われるモデルという訳ではないとのことです。

モデルとしては大排気量のYZF-R1やYZF-R6、YZF-R7といったRシリーズがYAMAHAでは先行して販売されていましたが、その流れでミドルサイズとして新たに投入をされたという流れもあります。
単純に先行モデルの排気量を小さくしたというだけではなく、同じ「R」シリーズでもそれぞれの機体に個性をもたせるというところにYAMAHAの開発ヒストリーが凝縮されているのです。
エンジン仕様は180度クランクによる水冷4ストローク直列2気筒4バルブエンジンを採用しており、これはR25のために開発されものでそれが320ccにボアアップしたR3にも使用されています。

R25と比較をしてもR3のエンジン性能はすべての面において上回っており、400cc排気量クラスと比較をしても遜色のないような性能をしています。
簡単に言うと、YZF-R25の軽い車体に運動性を付加したのがYZF-R3というモデルのことで、以前よりも一層取扱がしやすく幅広いシーンで使用できるでしょう。

YZF-R3の使用感

YAMAHAではYZF-R3の販売店試乗会などを行っていますが、中でも2015年に「2015YAMAHAニューモデル試乗会」という大きなイベントで実際に乗車をしたユーザーの声を多く集めています。
そこで見られた意見としては「デザインがよい」「見た目よりも操作性が軽く動かせる」「コーナリングが独特」といったものがありました。
ブレーキ、エンジン、シャシーといったバランスがとてもよいことから長時間乗車していても疲れにくくツーリングをしたくなる、といったものも挙げられています。

サービスエリアに駐車してあるだけでもつい目を止めてしまうようなインパクトのある車体は、出かける先でつい多くの人に見てもらいたくなるでしょう。
ベテランもうならせるYZF-R3ですが、ミッションの操作性がよいことから初心者にもおすすめという意見があります。