LESSON10:鮮やかに決めよう!オフセットターンのコツ

オフセットターンの基本は外から入って内から出る

オフセットターンとは、左右交互に大きく曲がるカーブを連続して行うという運転技術です。
交互の方向転換を繰り返すことを「オフセットスラローム」とも言い、教習所などの練習施設ではオフセットパイロンと言われる、順番に障害物を置いてそれを目印に走行していきます。

左右交互に細かく動きを変更するというのは自動二輪の免許実技講習でも行われている科目であり、そして多くの教習受講者がなかなかクリアできずに悩むところでもあります。

まずオフセットターンの最大のコツとなるのが「大きく入って小さく出る」ということです。
感覚的には「外から入って内から出る」と言ってもよいでしょう。

これが初心者の場合は全く逆で、「小さく入って大きく出る」状態になってしまっています。
カーブに慣れていないときによくやる失敗として、曲がり終わったあとに大きく膨らんでしまうということがありますが、これはカーブの大小にかかわらず必ず起こる現象です。

入りのラインは感覚的に取りやすい反面で、カーブ終了時には遠心力や車体性能により、自身でどのラインを走るかを制御することが難しくなりますので、できるだけカーブの入りのラインから丁寧にとっていくということが必要となります。

特にオフセットターンの場合はカーブを曲がり終わったらすぐに次のカーブがありますので、大きく膨らんでカーブを出てしまうと目の前にすぐパイロンが来てしまい、対応しきれないということもよく起こるのです。

できるだけ曲がったカーブからは平行に進路をとる

パイロンとパイロンの隙間は均等に設置されているので、練習をするときにはスタートしてから最初のカーブを曲がったときに、できるだけパイロンとパイロンの間を並行に走行するようにしましょう。

カーブ直前までできるだけパイロンとの距離が離れていると、大きくまわってカーブに進入することができますので、曲がり終わったときの立ち上がりに余裕が出てきます。

オフセットターンで最も大切な「入のライン取り」が制御できるようになってくれば、自然と繰り返しの動作が楽にできるようになります。

またカーブのときのスピードコントロールは、極力リアブレーキで行うようにするということも大切です。

リアブレーキでスピード制御できるようになってくると、クイックなターンができるようになります。
白バイ隊などプロの競技にもこのオフセットターンは多く登場しており、上級者になるとかなり細かい幅で設置されたカーブもすいすいと曲がっていけるのです。

最初のうちはパイロンの幅を大きめに取って、自分の車体がどのくらいの内輪差があるかということを、体で覚えられるようにしていきましょう。