番外編:女性ライダー向けの正しい乗り方

身長の低い女性ならではの乗り方

最近は体格のよい女性も増えてきたせいか、長身を生かして大型バイクを乗りこなすライダーさんも多く見かけられるようになりました。

しかし一方でもともと身長が低く、筋力もあまりないという小柄な女性であっても上手に大きなバイクに乗っているという姿も時々見ることができたりします。

警察組織の中でもかなりの狭き門として知られている白バイ隊にも小柄な女性隊員さんは多く所属しており、駅伝などの先導でもおなじみのHONDAのGL1500Pといった大きな車体に乗って器用に運転をしています。

バイクの免許を取得するための最低限の条件となるのが、横倒しになったバイクを自力で立て直すことができることと、自力で引き回しをすることができるということです。

GL1500Pのような大型車種になると重量は車体だけで399kgと相当な重さになっているため、小柄な女性が一人で持ち上げるのはかなり大変です。

ただ女性ライダーさんの多くは腕力だけでそうした大きなバイクを持ち上げているわけではなく、バイクの構造をよく知り少ない力でも扱うことができるコツを身につけていたりします。

女性でこれから大型バイクに乗りたいと思う人は、まずそうした工夫を身につけるようにしていくことが大切と言えます。

バイクの動きに逆らわずに使う

腕力が少ない女性が大きなバイクを扱うときに気をつけたいのが、バイクの重みに逆らうのではなく自然な動きに乗っていくようにするということです。

倒れたバイクを立て直すときも、力だけで押し戻そうとしても重量に負けてしまいうまくいきません。

ですのでまずはハンドル部分だけを持ち上げ、車輪を回しながら少しずつ自然に車体が立ち上がるようにしていきます。

立て直すときにはただハンドルを握るのではなく、下側になった方のハンドルの先端に手のひらをあてるようにして力を入れるとより力をいれやすくなります。

引き回すときにもあまり体をバイクから離そうとせずに、腕だけでなく腰でバランスをとりながら引いていくと反対側に倒れるようなこともなくなります。

あまり腕や腰だけで動かそうとすると体の特定の部分にだけ負担がかかってしまうので、腰痛などを引き起こすおそれがあります。